こちらはノズルのみです。(ローターオイルRO4取り付け専用
ピストンにバルブオイルを注油する場合はピストンのキャップを外せばバルブを取り出して直接注油できますが、 ロータリー楽器のバルブを取り出すためには複数のネジや紐、フタを外す工程が必要です。(取り外しより、組み立てのほうが難しくなります) もちろんそれらは専門の技術者以外が行うとパーツの紛失や組立不備などの故障につながることがあります。 そのため、ロータリー楽器のバルブを取り出さずにオイルが注せるローターオイル用ノズルがあります。
3種のオイルの役割
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・ローターオイルは、ローター表面とケーシングの間の潤滑材です。比較的部品が大きく、その割にクリアランスが小さいため、粘度の低いオイルを使用します。 ・スピンドルオイルは、ローターの軸用です。直径が小さく、また外気、呼気に触れにくい部分であり、かつローターの回転を支える軸になっているため、やや粘度の高いオイルになっています。 ・レバーオイルは、レバーの軸や関節部などに使用します。一方向に押される力がかかり、片減りしやすい場所であるので、かなり粘度の高いオイルとなっています。 ローターオイルは粘度が低く、乾きやすいため、ローターの軸やレバー軸に差しても、あまり効果がありません。レバーオイルのような粘度の高いオイルをローターの中に差すと、当然動きが悪く(遅く)なります。 オイルと楽器の部品の性質、そしてそのときの状況を十分把握した上で、あえて意図的に使い分けるのでなければ、それぞれ、ローターオイル、スピンドルオイル、レバーオイルを差すべき場所に差してください。そうすることで不要なトラブルを未然に防ぎ、楽器を長持ちさせることが期待できます。
ホルンのお手入れ知識
使い方は別売のローターオイルにこのノズルを装着し、バルブに最も近い抜差管を抜き取り、そこから注油するという方法です。 中学・高校の吹奏楽などの現場ではノズルを使わずに抜差管入口から垂れ流してバルブに到達させている人を見かけますが これは抜差管内の汚れをロータリーに流し込むことになり、後の故障につながります。 ロータリーが固まって動かないホルンの修理はよくあることですが、このように正しくお手入れをしているかどうかも状態に影響します。 ですのでローターオイルとノズルはセットで持っておく必要があるのです。
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※細かい仕様が画像と異なる場合がございます。
YAMAHA RON ヤマハ お手入れ用品 ローターオイル用ノズル ■管楽器 お手入れ メンテナンス用品
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ローターオイルはホルンやトロンボーン、ロータリー式の金管楽器のロータリーに注すオイルですが、 ロータリー楽器はピストン楽器とは違い、ローター(回転バルブ)を取り出すことが非常に難しいつくりとなっています。
ホルン、チューバなどロータリー部分にはそれぞれの目的に応じて「ローターオイル」「ロータースピンドルオイル」「レバーオイル」の3種類のオイルを使い分けます。 また、抜差部にはスライドグリスを使用します。(スライドクリームではありません) オイルは可動部品の潤滑をよくし、ノイズを押えたり、磨耗を防いだり、さびの発生を押えたりするものです。部品の可動部分のスキマの大きさ(クリアランス)とその部品の果たすべき役割に応じて、適切なオイルが変わってきます。瞬間的にはどのようなオイルを差しても、差してさえあれば問題ないように思えるかもしれませんが、長期的には、不適切なオイルは望ましくありません。
■中栓 ノズル キャップ